温度センサータイプPT-100、PT-200、PT-500、PT-1000
製造設備、HVAC、試験装置、研究開発の現場では、温度を安定して把握できるかどうかが品質管理や設備保全に直結します。なかでも温度センサータイプPT-100、PT-200、PT-500、PT-1000は、抵抗値の変化を利用して温度を測定するRTD系センサーとして広く使われており、再現性や扱いやすさを重視する用途で選ばれています。
このカテゴリでは、プローブ単体だけでなく、4~20mA出力付きの温度トランスミッター、表面測定や浸漬測定に対応したセンサー、計測器と組み合わせて使う温度プローブまで、用途に応じた製品を確認できます。測定対象、設置環境、必要な出力形式を整理しながら選ぶことで、現場に合った構成を検討しやすくなります。

PT100・PT1000を中心としたRTD温度センサーの特長
PT系センサーは、白金測温抵抗体を用いた抵抗温度検出器(RTD)の一種です。一般的にPT100やPT1000がよく知られており、温度変化に対して抵抗値が比較的安定して変化するため、長期的な温度監視や装置組み込み用途で採用されやすい傾向があります。
カテゴリ名にはPT-200、PT-500も含まれますが、選定時の考え方は共通しています。求める配線距離、計装システムとの接続方法、応答性、設置方法を確認したうえで、センサー単体で使うのか、トランスミッター一体型で使うのかを分けて考えると比較しやすくなります。
このカテゴリで想定される主な用途
PT系温度センサーは、液体への浸漬、配管やタンクのプロセス温度監視、空気温度の測定、表面温度の確認など、幅広い用途に対応します。温度値をPLCや記録計へ送る必要がある場合は電流出力付きのモデルが向いており、ハンディ計測器でスポット測定したい場合はプローブ型が扱いやすくなります。
たとえばHVAC分野では、防水性や耐環境性を持つDwyerのTTWシリーズのような浸漬型トランスミッターが選択肢になります。研究用途や保守点検では、TESTOの空気用・浸漬用・表面用プローブ、あるいはChauvin Arnouxの温度メーターと対応プローブのように、測定ポイントに応じて使い分ける構成が実用的です。
製品選定で確認したいポイント
まず確認したいのは、測定対象と取り付け方法です。液体や配管内部を測るなら浸漬型、装置表面の温度確認なら表面プローブ、周囲空気の測定なら空気用プローブが適しています。測定箇所に応じて、プローブ長さや先端形状の適合性も重要です。
次に、必要な出力形式を整理します。センサー抵抗をそのまま計測器で読む構成もあれば、4~20mAへ変換して制御盤へ取り込む構成もあります。たとえばOMEGA M12TXSS-PT100-24MM-G1/8は、Pt100ベースで4~20mAアナログ出力を備えたステンレス製RTDプローブで、計装信号として扱いたい場面に向いています。
さらに、保護等級や使用環境も見逃せません。屋外や水気の多い場所では、防水・防塵性能やハウジング材質の確認が必要です。高湿度環境や洗浄工程、機械周辺で使う場合は、センサー本体だけでなくケーブルや接続部を含めた耐環境性を見ることが、安定運用につながります。
代表的な構成例と製品イメージ
プロセス監視向けでは、Dwyer TTW-104、TTW-106、TTW-108、TTW-112、TTW-118のように、プローブ長違いで展開される防水型浸漬温度トランスミッターが参考になります。測定原理はPt100で、2線式4~20mA出力に対応しているため、HVACや設備監視での取り込みを想定しやすい構成です。メーカー別の比較を進めたい場合は、Dwyer製品一覧もあわせて確認できます。
測定器と組み合わせて使うプローブでは、TESTO 0614 1272のような防水型の浸漬・刺し込みプローブ、TESTO 0609 1773のような空気用プローブ、TESTO 8711 0063のような表面温度プローブが用途別の例になります。温度測定ポイントが複数ある現場では、TESTOのようにプローブバリエーションが豊富なメーカーから選ぶと、運用イメージを固めやすくなります。
計測器側を含めて検討するなら、Chauvin Arnoux C.A 1823のようなPt100・Pt1000対応の抵抗温度メーターも候補になります。対応プローブのChauvin Arnoux P01710070 PT1000 temperature probe- Jackのように、組み合わせ前提で選ぶと、接続性や測定手順を整理しやすくなります。
他の温度センサー方式との違いをどう考えるか
温度センサーを選ぶ際は、PT系だけでなく他方式との比較も有効です。たとえば、応答速度や特定用途でのコストバランスを重視する場面では、サーミスタセンサーやNTC型温度センサーが候補になることがあります。
一方で、工業計測や設備監視では、安定性や取り扱いのしやすさからPT100やPT1000が選ばれるケースが少なくありません。高温域や用途要件によっては熱電対系も比較対象になりますが、温度レンジ、必要精度、信号変換の有無を軸に整理すると、方式の違いが見えやすくなります。
導入前に整理しておきたい実務ポイント
現場での選定では、センサー単体の仕様だけでなく、接続先機器との整合も重要です。PLC、表示器、記録計、ポータブル温度計のどれに接続するのかによって、必要な信号形式やコネクタ、配線方式が変わります。特に4~20mA出力モデルは、電源条件や許容負荷まで含めて確認しておくと、導入後の手戻りを減らせます。
また、設置後の保守性も見落とせません。交換しやすいプローブ長、洗浄しやすい材質、現場での取り回しやすいケーブル長など、運用面での扱いやすさは長期利用で差が出ます。プロセス組み込み用途を広く比較したい場合は、産業用温度センサーのカテゴリも関連情報として役立ちます。
短いFAQ
PT100とPT1000は何が違いますか。
基本的にはどちらも白金RTDですが、基準抵抗値が異なります。接続先機器の対応入力や配線条件を確認したうえで選定することが重要です。
センサー単体とトランスミッター一体型はどう選べばよいですか。
温度計や専用計測器で直接読みたい場合はセンサー/プローブ型、制御盤や監視システムへアナログ信号で送りたい場合は4~20mA出力付きが一般的です。
HVAC用途でもPT系センサーは使えますか。
使えます。実際にDwyer TTWシリーズのように、HVAC向けを想定した防水型浸漬温度トランスミッターもあります。
まとめ
PT-100、PT-200、PT-500、PT-1000系の温度センサーは、安定した温度監視を求める現場で検討しやすい選択肢です。浸漬、空気、表面、プロセス接続、4~20mA出力など、必要条件を整理して見ていくことで、単なる部品選びではなく、設備全体に合った温度計測構成を組み立てやすくなります。
このカテゴリでは、OMEGA、Dwyer、TESTO、Chauvin Arnoux、Rotronicなどの関連製品を比較しながら、用途に合うセンサーやプローブを選定できます。測定対象と接続方法が固まっている場合は、その条件に近い製品から絞り込むのが効率的です。
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