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PDガス検知器、部分放電音響画像

設備保全の現場では、目視や一般的な点検だけでは見つけにくい異常が少なくありません。とくに高圧設備まわりで問題になる部分放電や、圧縮空気・各種ガスの漏れは、停止前の早期検知が重要です。そうした用途で注目されているのが、音を可視化して異常箇所を絞り込みやすくするPDガス検知器、部分放電音響画像のカテゴリです。

このカテゴリでは、超音波を含む音響情報を画像上に重ねて表示し、漏れや放電の位置特定を支援する機器を中心に取り扱っています。定期巡回、予知保全、エネルギーロスの把握、安全性向上など、製造業・電力設備・ユーティリティ管理で導入検討されることの多い製品群です。

設備点検で使用される音響イメージングカメラのイメージ

音響画像が有効な場面

音響イメージング機器は、マイクアレイで取得した音の情報を解析し、異常音が発生している方向や位置を画面上で把握しやすくします。部分放電のように耳では判別しにくい現象や、配管・継手・バルブ周辺の微小漏れ検出で活用しやすいのが特長です。

とくに受変電設備では、放電の兆候を早めに把握することで、突発停止や絶縁劣化の見逃しリスク低減に役立ちます。一方、工場のユーティリティ設備では、圧縮空気漏れの可視化により、無駄なエネルギー損失の洗い出しを進めやすくなります。

このカテゴリで選ばれる主な製品例

代表的な製品として、FLIRのSiシリーズが挙げられます。たとえばFLIR Si2-PDは部分放電検出向けのモデルで、2~130 kHz帯域に対応し、広い設備エリアの点検に適した構成です。放電検出を重視する現場では、用途が明確なモデルを選ぶことで運用しやすくなります。

ガス漏れや圧縮空気漏れの検査では、FLIR Si1-LDやSi2x-LDのような機種が候補になります。危険場所での使用を意識する現場では、Hazardous Location対応のSi2x-LDやSi2x-Proのようなモデルが適する場合があります。用途が似ていても、対象が部分放電なのか、ガス漏れなのかで重視すべき仕様は変わります。

そのほか、FLUKE FLK-II915やFLK-II910、高精度な点検を支援する音響イメージャーも比較対象になります。MEGGER MPAC128のように、保全用途で扱いやすい音響イメージングカメラもあり、設備構成や点検フローに応じて選定するのが実務的です。

選定時に確認したいポイント

まず確認したいのは、検出対象が部分放電なのか、圧縮空気漏れなのか、あるいは複数のガスに対応したいのかという点です。カテゴリ内には、圧縮空気専用に近い機種もあれば、水素、メタン、窒素、アンモニアなど複数ガスの検査を想定できるモデルもあります。

次に重要なのが周波数帯域、検出距離、指向分解能、保護等級、保存容量、通信方式です。屋外や広い設備エリアで使う場合は、検出距離や視認性、データ持ち出しのしやすさが作業効率に直結します。危険場所で使うなら、防爆・危険場所関連の表記が必要かどうかも事前確認が欠かせません。

また、巡回点検の頻度が高い現場では、重量やバッテリー持続時間も見逃せません。長時間運用を想定するなら、充電方式や交換性、保存データの管理方法まで含めて比較しておくと、導入後の運用負荷を抑えやすくなります。

部分放電検出で見るべき要素

部分放電の検出では、単に音が見えるだけでなく、放電由来の信号を安定して捉えられるかが重要です。FLIR Si2-PDのようなPD用途を意識したモデルは、部分放電の兆候を把握したい受変電設備や高圧盤の点検で検討しやすい選択肢です。

現場では、金属反射や周囲騒音の影響を受けることもあるため、測定距離や対象設備との位置関係を考慮しながら使う必要があります。音響画像は異常の一次スクリーニングに有効で、必要に応じて他の診断手法と組み合わせることで、保全判断の精度向上が期待できます。

設備表面の温度異常も併せて確認したい場合は、サーモグラフィカメラと併用する運用も自然です。音響情報と熱情報を分けて確認することで、異常の種類を切り分けやすくなります。

ガス漏れ・圧縮空気漏れ検査での活用

工場では、圧縮空気の微小漏れが積み重なることでエネルギーコストの増加につながります。音響イメージングカメラは、広いラインや高所配管でも漏れ箇所の当たりを付けやすく、点検の省力化に役立ちます。FLIR Si1-LDやSi2x-LDは、こうした用途を検討する際の代表例です。

さらに、対応ガスが広いモデルでは、圧縮空気以外の設備診断にも展開しやすくなります。たとえばSi2x-LDやSi2x-Proは、圧縮空気に加えて水素、二酸化炭素、天然ガス、ヘリウムなど複数ガスの検査を想定しやすく、用途拡張を考える現場にも向いています。

点検結果の記録や報告が重要な現場では、画面解像度、保存容量、Wi-FiやUSBによるデータ転送も比較ポイントです。検出そのものだけでなく、報告書作成まで含めた業務フローで機器を選ぶと、導入効果を実感しやすくなります。

メーカーごとの比較の考え方

FLIRは、部分放電向け、漏れ検知向け、危険場所向けなど、用途別に比較しやすいラインアップが揃っています。設備区分ごとに機種を整理しやすいため、複数拠点で運用標準化を進めたい場合にも検討しやすいブランドです。

FLUKEのFLK-II915やFLK-II910は、保全現場での使い勝手や可視化機能を重視して比較されることが多い機種です。LeakQ™、PDQ Mode™、MecQ™といった分類・評価機能に注目するユーザーもいます。

MEGGER MPAC128は、音響イメージングカメラとしての基本性能と扱いやすさを重視した比較候補です。メーカーごとの違いは、単純な数値比較だけでなく、対象設備、作業環境、運用体制に合うかどうかで判断するのが実際的です。

導入前に整理したい運用条件

選定をスムーズにするには、点検対象の設備種別、必要な検出距離、測定頻度、使用環境を先に整理しておくことが大切です。たとえば危険場所で使うのか、屋内の定期巡回が中心なのかで、候補機種はかなり絞り込まれます。

また、画像保存やデータ転送を現場完結で行いたいのか、後処理を事務所側で行うのかによっても必要機能は変わります。関連する温度測定機器やアクセサリを併せて検討する場合は、温度アクセサリのカテゴリも参考になります。

まとめ

部分放電の兆候把握とガス漏れ検査は、どちらも停止リスクや損失低減に直結する保全テーマです。このカテゴリでは、音を画像として捉える機器を中心に、用途に応じた比較検討がしやすくなっています。

部分放電重視ならPD向けモデル、ユーティリティ改善を重視するなら漏れ検知向けモデル、危険場所なら対応等級を持つ機種、といったように選び方を整理すると導入判断がしやすくなります。対象設備と運用条件に合った1台を選ぶことで、点検の効率化と異常の早期発見を進めやすくなります。

























































































































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